【海外最新情報】セレブだって人の子には違いない 映画「マダムのおかしな晩餐会」

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本日の記事は、「海外最新情報」に関する記事となります。

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誰もが憧れる、きらびやかな上流階級の人たちも、信じられないくらいにあたりまえな、俗っぽい悩み事を抱えている。

セレブたちが普段は絶対に見せない本当の姿を、ゴージャスな晩餐会で起きたある騒動を元に、ハラハラするシニカルコメディ―によって描き出した、2017年のフランス映画「Madame」。

この興味深いテーマを、思わず笑ってしまうユニークなストーリーで綴った注目の作品が、この秋、日本に上陸します。

パリにやってきた実業家でセレブの夫婦が、ひょんなことから、平凡なメイドの女性に振り回されて大慌て。

三人の名優が共演することでも話題の、映画「マダムのおかしな晩餐会」を紹介します。

アメリカからパリに移住したセレブ夫婦

上流階級に生きる、気高くも聡明な女性 アン(トニ コレット)は、有名な実業家として成功を収めた、スーパーリッチなアメリカ人 ボブ(ハーベイ カイテル)と結婚。

誰もがうらやむセレブ夫妻の二人は、母国アメリカを出て、世界中から上流階級の人たちが集う、憧れのエレガントな街パリへと移り住みます。

二人がパリの街に仕立てた夢のような豪邸を記念して、地元の社交界の人たちにお披露目をするために、アンは、とびっきりゴージャスな晩餐会を計画します。

セレブにとってパーティーは命がけ

常に、多くの人がうらやむ存在であり続けなければならない、上流階級の住人たち。

そういった事情から、セレブ社会は、言わば、自慢してナンボの世界でもあります。

落ち目、何て言われるのは一番の御法度。
そのために、1台数千万円もする超高級スポーツカーを乗り回し、いつでも、自らの繁栄ぶりをアピールしています。

パーティーは 重要なビジネスの場でもある

アンとボブのセレブ夫妻が、アメリカからパリに移り住んだ理由は、単に道楽のためだけではありません。

パリの社交界へとデビューすることによって、実業家である夫のボブが、新たなビジネスチャンスを開拓するのが主な理由です。
そのためには、まず、現地のセレブたちと正式に顔合わせをして、社会的な信用を確固とする必要があります。

アンは、パリに来て初めて開催する晩餐会を、何としてでも成功させなければなりません。

最悪なタイミングで現れた放蕩息子

夫婦にとって、今後の未来を占う大切な晩餐会のために、アンは、招待するゲストをリストアップし12人のVIPを選定。

おもてなしをするディナーのメニューはもちろんのこと、食器を始めとした調度品の選定や、晩餐会に招いたゲストがテーブルに着く席の位置など、準備は着々と進められます。

ところが、直前になって想像しなかった事態が発生。

絶対に失敗は許されない晩餐会を前に、普段はロクに連絡もよこさない放蕩息子が、こともあろうに、最悪のタイミングで屋敷に現れます。

息子だけに、追い出すわけにもいかず、屋敷にいる限りは晩餐会に出席させて、訪問するVIPたちに紹介する必要が。

ただのメイドがセレブなレディへと大変身

このままでは、パーティーの出席者が縁起の悪い13人になってしまう。
キリスト教では、最後の晩餐で13人目の出席者が裏切り者であったことから、13人では晩餐会の開催は不可能。

アンは、どうしたものかと頭を悩ませることに。

考えた末にアンは、屋敷で働くメイドのマリア(ロッシ デ パルマ)を上流階級の住人に仕立て上げ、14人目の招待客として出席させることを思いつきます。

私はただのメイドですからと、嫌がるマリアを、無理やりにひっぱって連れていくアン。
お抱えのスタイリストに、マリアを、上流階級らしい容姿へと、立派に仕立て上げて欲しいと依頼します。

すると驚くことに、平凡なただのメイドが、見違えるほど上品なセレブレディへと変身。

そして、マリアにとっては、まるで夢みたいにゴージャスな晩餐会へと、出席することになります。

完璧な晩餐会のはずが 予想もしない事態に

晩餐会の当日、謎のセレブ女性として登場した、メイドのマリア。

見知らぬレディを目にして、イギリスから来た有名な芸術家で、ボブにとって重要な顧客の一人であるデビッドは、彼女はどういう人かと尋ねます。

デビッドは、たまたまそこにいたアンとボブの放蕩息子に、マリアのことを元スペイン国王の又従妹だといい加減なことを言われ、すっかり信じてしまいます。

酔ってしまえばもうこっちのもの

こうして始まった晩餐会では、何とマリアは、デビッドの隣に座ることに。

素敵な英国紳士デビッドの側で、マリアは、緊張するあまりに、ついついワインを飲み過ぎてしまい…。

酔ってすっかり陽気になったマリアは、女性のおっぱいについてや男性のアレなど恥ずかしいジョークを連発し、セレブたちを騒然とさせてしまうことに。

ところが、そのような飾り気のないマリアを見て、デビッドは一気に心を惹かれてしまいます。

バツイチで子供もいるマリアは、幸せなんてもはや程遠いとあきらめていたところを、デビッドから求愛されて、もう天にも昇る気持ちになって浮かれてしまいます。

メイドのマリアに 猛烈に嫉妬するセレブのアン

困ったのは、アンとボブのセレブ夫妻。

デビッドは大切な顧客、いまさら真実を打ち明けるわけにもいかず、丸く収めるつもりが、さらに複雑な事態となってもう大慌てです。

そのような気持ちなど露知らず、幸せいっぱいで有頂天なマリアを見て、アンはなぜか猛烈な嫉妬心を覚えます。

それはまるで、「私は、今、楽しいことなんて、何にもないんだから!」と、大声で叫びそうなほど。

セレブたちの真実がユーモラスに描かれていく

誰もがうらやむ、セレブ女性のアン。
ですが、夫のボブは彼女にとても冷たく、もう長い間、ロクに夫婦生活など行われていませんでした。

デビッドから愛された、メイドのマリアはこの先どうなるのか。
この思いがけない難局を、アンたちセレブは、一体どのように乗り切るのか。

平凡なメイド女性の大恋愛に、散々に振り回されてしまうセレブ夫婦の姿が、ユーモアたっぷりのストーリーで描かれていきます。

セレブ妻アンには トニ コレット

夫のために、晩餐会を成功させようと懸命になる、セレブ妻アンを演じるトニ コレットは、オーストラリア出身の現在45歳。

映画「シックス センス」で、アカデミー助演女優賞にノミネートされた実力派女優のコレット。
ドラマ「ユナイテッド ステイツ オブ タラ」では、多重人格の女性を見事に演じ、栄誉あるプライムタイム エミー賞 主演女優賞を見事に獲得しています。

ミュージシャンでもあるコレットは、アルバムを発表するなど、精力的に活動。
最近では、2018年のホラー映画「ヘレディタリー/継承」に出演し、卓越した演技力で、非常に高く評価されています。

夫ボブ役に ハーヴェイ カイテル

夫のボブ役を務めるハーヴェイ カイテルは、ニューヨーク出身で、ハリウッドを代表する名優の一人。

20代で俳優デビューを果たすも成功できず、苦労を重ねた末に、タランティーノ映画「レザボア ドッグス」に主演し、一躍脚光を浴びます。

2014年には、レイフ ファインズ主演のコメディー「グランド ブダペスト ホテル」に出演したカイテル。
79歳になった現在も、多くの作品に出演し、注目を集めています。

マリア役は ロッシ デ パルマ

セレブにされて、思いもかけない恋愛をすることになる、メイドのマリアを演じるのは、スペイン出身の女優 ロッシ デ パルマです。

現在54歳のロッシは、首都マドリードのカフェで歌手をしていた時に、スペイン映画界の巨匠 ペドロ アルモドバルにスカウトされ、映画デビュー。

その後、数多くのアルモドバル作品に出演したロッシは、その特徴的な容貌から「世界一美しい鷲鼻(わしばな)」の異名をとる、超個性派女優です。

マダムのおかしな晩餐会の評価は?

有名な、映画・ドラマ評価サイト ロッテン トマトによると、映画「マダムのおかしな晩餐会」を鑑賞した観客の反応は、好ましいと評価した人は57%とそれほど多くはありません。

その理由は、セレブの真実を描き出すことで、正しい人生のあり方を模索するという、映画のテーマが十分に表現できていないためとのこと。

ですが、多くの人たちが、出演したコレットやカイテル、デ パルマの演技には、非常に素晴らしかったと評価。

俳優たちの活躍ぶりだけで、十分に観る価値のある作品だと話しています。

まとめ

平凡なメイドと英国紳士との予想もしない恋愛騒動に、セレブたちが大慌てする、映画「マダムのおかしな晩餐会」。

メイドをセレブに仕立て上げ、晩餐会に出席させるなんて、現実にはきっとありえません。
ですが、そう思わせない俳優たちの演技が、大変に素晴らしいと評価されています。

映画「マダムのおかしな晩餐会」は、11月30日(金)より、TOHOシネマズシャンテ他にて、全国で上映開始となります。

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