【海外最新情報】意欲的なテーマなのに このような茶番で本当によいのか?ドラマ「ジ アメリカンズ」

こんにちは!

半自動収益システムSemi-Automatic Trading System(SATS)のブログをお読みいただき、

ありがとうございます!

本日の記事は、「海外最新情報」に関する記事となります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

冷戦時代のソビエトKGB諜報部員の活躍をテーマにした、ドラマ「ジ アメリカンズ」。

米・ソ間をめぐる対立と緊張とが激化した1980年代。まもなく米ソによる核戦争が勃発し、世界は破滅すると、まことしやかに語られたあの時代。

緊迫する世界情勢の舞台裏で、秘密裏に活動するスパイの姿が注目の本作品ですが、なぜかドラマの冒頭から、作品本来のテーマとのズレを感じずにはいられません。

ホームランドとは違う 疑問が尽きない作品

テロリズムと国家との戦いを描いた秀作ドラマ、「ホームランド」とよく比較される「ジ アメリカンズ」は、同じ国家の危機を取り扱う作品でも、このデリケートな問題に向き合う真摯な姿勢があまり見えてきません。

当時の人々を、大きな不安におとしいれた冷戦時代の真実を、このような茶番で表現すべきなのか?

こうした疑問が尽きない、ドラマ「ジ アメリカンズ」について解説します。

FBIのロシアスパイ摘発事件にヒントを得る

海外ドラマ「ジ アメリカンズ」は、ワシントンD.C郊外に住む夫婦が、二人の子供を育てる平凡な家庭を築きながらも、その真の姿は夫と妻ともにソビエトKGB(国家保安委員会)のスパイだったという設定です。

KGBの組織は1991年のソビエト連邦崩壊により解散したとされていますが、実際にはロシア共和国となった現在も、名前を変えて活動を継続しており、ドラマに登場する対外諜報任務を行う部門はSVR(ロシア対外情報庁)に該当します。

2010年にアメリカFBI(連邦捜査局)が行った、国内に潜伏していたロシアのスパイを一斉摘発した事件は、マスコミに大々的に取り上げられ、隣人が実はスパイだったと米国国民に大きな衝撃を与えました。

摘発されたスパイの中に 子供を持つ夫婦がいた!

2010年6月27日に20歳の誕生日を迎えた、米マサチューセッツ州ケンブリッジ在住のカナダ人青年ティムは、その日、両親とともに暮らしている自宅で信じられない光景を目にします。

突然、武装したFBI特殊部隊員が家に乱入し、ティムの目の前で両親を拘束。

そして、彼や弟のアレックスも一緒に家族全員がFBIによって連行されます。

思いも寄らぬ事態に、動転するしかないティムとアレックスは、さらに衝撃の事実を知らされることに。

何と、自分たちの両親の正体が、米国国内に潜入していたロシア情報局のスパイだった!

若いティムとアレックスは、これまで何も知らされないままに、カナダ人夫婦の子供としてアメリカで育ちました。

この信じがたい事実が、多くの人々の反響を呼んだことからヒントを得て、ドラマ「ジ アメリカンズ」は企画されます。

レーガン政権時代のアメリカが舞台

夫婦で小さな旅行代理店業を営むフィリップとエリザベスは、1960年代にアメリカ国民として送り込まれたKGBのスパイ。

敵国で秘かに諜報活動を行う任務のために、二人は結婚をして子供を作り、1981年の現在、13歳の長女ペイジとまだ小学生の息子ヘンリーを育てる平凡な父母を装っています。

ドラマの舞台となるレーガン政権時代のアメリカは、国家の圧倒的な経済力を武器に軍拡を推進し、力によってソ連を屈服させ長きにわたる冷戦を終わらせようと試みます。

これに対しソ連は強く反発し、アメリカに負けじと無理に軍備の増強を進めたために、国家財政はひっ迫し、ソビエト国内は深刻な経済危機におちいります。

その結果、冷戦の終結とともに、ソ連を崩壊へと導く一連のシナリオが背景にあります。

冒頭からあまりに乱暴なストーリー展開

米ソ両国間の緊迫した情勢を、陰でひっそりと支える諜報部員たちに焦点を当てた作品と思いきや、ドラマ「ジ アメリカンズ」の主人公二人は、いきなりスパイ映画さながらの腕っぷしの強さを見せるという意外な展開。

第一話では祖国を裏切ったKGBの二重スパイを捕まえ、妻のエリザベスは華奢な体つきにもかかわらず、信じられない力で裏切り者の男を叩きのめします。

おまけにその男は、エリザベスがKGBの訓練生だった若き日に、トレーニングにかこつけて彼女をレイプした将校だったという、訳の分からないエピソードまでついてくるあまりの乱暴さ。

粗末さに思わずガッカリ

さらにこの男は、自分はFBIから300万ドル受け取った、お前らもどうだ?と誘いかけるという、最低につまらない話にガッカリ。

現実のスパイの姿とは、あまりにかけ離れた粗末なストーリーにすっかり白けてしまいました。本当にこれでよいのかと、首をかしげてしまいます。

まとめ

「ジ アメリカンズ」唯一の見どころは、俳優たちの見事な演じぶりです。

この不条理だらけのシナリオ設定を、視聴者に何とか自然に見せようと、涙ぐましい努力が随所にうかがえて、彼らには金メダルを贈りたいほどです。

こちらもamazonプライムで視聴可能ですので、興味のある人は、この残念さ加減をぜひお楽しみください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です