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本日の記事は、「海外最新情報」に関する記事となります。
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2018年9月からNET FLIXで配信が開始された、笑いありシリアスありの明るい刑事ドラマ「ザ グッドコップ」が、超おもしろいと、海外ドラマファンの間で話題となっています。
法律や規律と聞けば、仕事だけでなくプライベートなことまで、きちんと従わなければ気が済まない、超マジメな警部補の息子と。
ルール無用の元警官で、気のいい男だが、調子に乗りすぎて汚職で7年も刑務所に入っていた、筋金入りの遊び人な父親。
前代未聞の凸凹親子が、ニューヨークの街で次々に起こる難事件を、時には鮮やかに、また時にはズッコケながらも解決に導いていく。
心に染みるジャズのリズムとともに、どこかほっこりとさせてくれる、新感覚の刑事ドラマ、「ザ グッドコップ」の見どころを紹介します。
Contents
シリアスなのになぜかほっこりする 新感覚のドラマ
元はイスラエルで放送されていた、同名の刑事コメディードラマをリメイクした、NET FLIX制作のドラマ「ザ グッドコップ」。
このドラマの特徴は、毎回殺人事件が発生するシリアスなサスペンス劇にもかかわらず、ギスギスした緊張感が少なく、ホームドラマみたいなほのぼのした雰囲気があるところです。
ヒーローのいない異色の刑事ドラマ
ジャンルとしてはコメディーに分類される「ザ グッドコップ」ですが、通常のコメディみたいに、ギャグを連発して、無理に笑わせるようなところはありません。かといって、日本の刑事ドラマによくあるような、ピリピリした雰囲気の中で、ひとり周囲を和ませてくれるムードメーカー的な人物もナシ。
ドラマ「ザ グッドコップ」では、優秀な頭脳でピタリと犯人を探り当てたり、腕っぷしがめっぽう強いといったスーパーなキャラクターは、主人公を始め一人も登場しません。
そればかりか、同僚の刑事たちや事件の被害者、殺人事件の犯人に至るまで、あらゆる登場人物がなにがしか問題アリという設定です。
登場するキャラクターすべてに問題アリ
たとえ信号が壊れていても、赤信号で渡ることは決してできない、異常なカタブツの主人公。
賭けビリヤードをしてズボンまで脱がされても、そのまま平気でプレーを続ける、元警官とは思えない、お調子者の父親。
秘かに想いを寄せる主人公の彼と、話がしたいために、エレベーターを無理に止めてまで話し続ける、美人ですがとてもはた迷惑なヒロイン。
もう定年が近いからと、殺人事件の現場で平気で居眠りをする、糖尿病を患っていそうなほど、太りすぎな同僚の刑事。
完璧な計画のはずが、思わぬところで失敗をして、主人公にまんまと犯行を見破られてしまう、非常におっちょこちょいな犯人。
このような、問題アリの登場人物たちが発揮するマヌケぶりが、ピリピリした刑事ドラマに人間らしい温かみを与えていて、視聴者を思わずほっこりした気持ちにさせてくれます。
肩ひじ張らずにのんびりと観れる作品
「ザ グッドコップ」は一話完結のドラマで、一見するとまじめなストーリーなのか、笑える話なのか分かりづらいとも感じますが、そこがこの作品の面白いところ。
演じている俳優たちも、シリアスになりすぎないよう、かといって決してオチャラケにはならないよう、演じ方を微妙に調節しています。
「ザ グッドコップ」で製作総指揮を務めるのは、エミー賞で8部門を受賞した大ヒットミステリー、「名探偵モンク」を手掛けたアンディ ブレックマンで、本作品も謎解きミステリーとしての面白さは折り紙付き。
どこで笑えるのかが微妙なわかりにくさは、日本の視聴者に好まれるか疑問ですが、シリアスなミステリーなのに、肩ひじ張らずにのんびりと観れるのが魅力となっています。
超カタブツ刑事と いい加減な父親が難事件に挑む
ドラマ「ザ グッドコップ」の主人公でNYPD(ニューヨーク市警察)の警部補トニー ジュニア(ジョシュ グローバン)は、法律や規則といった決まり事は、何でも守らなければ気が済まない、超カタブツでまじめな男。
あまりにもまじめすぎて、周囲の人間にも、規律を守れとうるさく注意ばかりするものだから、誰からも煙たがられる存在に。
C調オヤジにご用心 俺が育てたなんてよく言うよ!
片や父親のトニー シニア(トニ― ダンザ)は、法律などクソくらえのはみ出し者で、かつて優秀な警官だったとはとても思えない、お調子者でいい加減な人物。
調子が良すぎる性格のために、汚職がバレて逮捕され、刑務所に7年も服役する羽目になった、どうしようもない父親です。
現在は、息子のジュニアと一緒に住むことと、90日以内に就職することを条件に、仮出所中。
ですが、父親トニーは、マジメに仕事を探す気などまったくない、相変わらずのC調ぶり。
ついには、保護観察者の女性検察官コーラ(モニカ バルバロ)の怒りを買い、いい歳をして、若い女性にタオルでバシバシとシバかれる有様です。
それでも、息子のジュニアを心から愛するトニーは、「俺が育てた」と自慢げに話します。しかし、息子のトニー ジュニアの方は「善悪の判断は自分で学んだ」と、父親のことを遠回しに否定。まったく、父親なのに、威厳もなにもありません。
被害者は かつて父親トニーを裏切った因縁の男
ある朝、ニューヨークの公園で遺体が発見され、現場へと急行した警部補のトニー ジュニア。
彼は、現場に来るなり、「毒ウルシに気をつけろ」と、公園に生えているウルシに注意を促す相変わらずのマジメっぷり。
遺体は、頭部に黒いビニール袋が被せてあり、袋を破ったその顔を見て、トニーと同僚の刑事バールはびっくり。
死んでいたのは、元警官のジャック リビングストン。ジャックは、父親トニーが、汚職の責任を負わされて有罪となった裏切り者で、まさに因縁の男でした。
検死の結果 信じられない事実が
検死の結果、死因は窒息死であることと、血液中にネンブタールという麻酔薬の一種が検出されたこと、そして死後に6発もの銃弾を胸に打ち込まれていたことが判明。
その銃弾を調べると、驚いたことに、それはトニー ジュニアの使用している弾で。
弾道検査の結果、間違いなく、トニーが使っている拳銃 グロック17から、発射されたものであることがわかり…。
凸凹親子が殺人の容疑者に?
拳銃を没収され、署内で、内部調査官の面談を受けるトニ― ジュニア。
トニーは、全く身に覚えがないこと、自分の銃は、寝る時も常に枕元に置いて慎重に扱っていると訴えます。
面談に立ち会った彼の上司も、「トニーは、これまで規則を破ったことのない、まじめな警官です。その証拠に、まじめに度が過ぎて、周りにまで規則を守れと押し付けるものだから、誰一人彼と一緒に仕事をしたがりません」と、かばわれているのか、逆に疑われているのかあやしい様子。
そもそも自分には動機がない、と訴えるトニー ジュニアですが、内部調査官は「では父親はどうなのかね?十分に動機があるのでは」と、父親トニーにまで容疑が掛けられることに…。
奇想天外なトリックが楽しい正統派ミステリー
亡くなった母親の意志を守り、生まれてこのかた嘘を付いたり、法を破ったことのないトニー ジュニア。
いい加減で嘘つきで、お調子者だけけれど、人を殺すような、悪い人間ではない父親トニー。
そのような自分と父親が、なぜ疑われる羽目になったのかと、息子のトニーは頭を抱えます。
きっと、誰かが仕掛けたワナに違いない。
思わぬところで殺しの容疑を掛けられた凸凹親子が、事件に仕掛けられた驚きのトリックを、ほんの小さなヒントから解き明かし、苦労の末に犯人を特定していく。
あの「名探偵モンク」のプロデューサー、アンディ ブレックマンならではの、謎解きが楽しめる正統派ミステリーが、この作品の大きな魅力です。
ドラマ「ザ グッドコップ」のキャストを紹介
ドラマ「ザ グッドコップ」に登場する、キャストを紹介します。
主人公のカタブツ警部補トニー ジュニアを ジョシュ グローバン
NYPDの警部補で、まじめすぎて規則を破れない主人公トニー ジュニアを演じるのは、ロサンゼルス出身の歌手、ジョシュ グローバンです。
2001年に、アルバム「Josh Groban」をリリースして、デビューしたジョシュは、現在37歳。
同アルバムに収録された、歌姫シャルロット チャーチとのデュエット曲「The Player」は、2002年のアメリカ ソルトレイクシティオリンピックの閉会式の際に、聖火台の火が消えるまでジョシュが熱唱したことで有名。
ジョシュは、2015年までに合計7枚のアルバムをリリースし、そのうち3枚が全米チャートで1位を獲得するなど、トップシンガーとしての地位を獲得しています。
ドラマへの出演は、90年代の大ヒットドラマ「アリーMY LOVE」や「glee」、「CSIニューヨーク」などに少し出演したことはあるが、主演は本作品が初めて。
ドラマ「ザ グッドコップ」は、全米に数多く存在する、歌手ジョシュ グローバンのファンにとっても、大注目の作品となっています。
C調な父親トニ― シニア役は トニー ダンザ
NYPDの元警官で、お調子者すぎて汚職で7年もムショ暮らしを経験した、父親トニー シニア役は、ニューヨーク ブルックリン出身の俳優トニー ダンザです。
ダニー グローヴァ―主演の映画「エンジェルズ」(1994年)や、ジョセフ ゴードン=レヴィットが監督・脚本・主演という三役をこなした、大ヒットコメディ「ドン ジョン」(2013年)などに出演したトニーは現在67歳。
日本ではあまり馴染みのないトニー ダンザですが、アメリカのテレビシリーズでは、コメディ作品を中心に活躍する、人気俳優です。
俳優としてのキャリアは1978年からという大ベテランのトニーは、本作「ザ グッドコップ」では、プロデューサーとしても名を連ねており、海外ドラマファンには注目の役者となります。
お騒がせなヒロイン コーラ役は モニカ バルバロ
主人公トニー ジュニアに秘かに想いを寄せているが、決して面には出さない、ヒロインで検察官のコーラ。
ちょっと勝ち気すぎて、周囲をハラハラさせてしまう女性コーラを演じるのは、アメリカ カリフォルニア州サンフランシスコ出身の女優、モニカ バルバロです。
アメリカNBCテレビで、2013年から放送が開始された人気テレビシリーズ、「シカゴP.D」でも検察官として出演していたモニカは、現在28歳。
「ザ グッドコップ」では、カタブツすぎる主人公トニー ジュニアのことを、真っ向から否定しながらも、心の中ではいつも気に掛けているヒロイン コーラ役を好演しています。
モニカは、トム クルーズが主演した伝説の大ヒット映画「トップガン」から、何と32年ぶりに制作が決定した続編、「トップガン/マーヴェリック」への出演が決定しており。今後の活躍が期待される女優です。
製作総指揮は アンディ ブレックマン
ドラマ「ザ グッドコップ」で、製作総指揮を任されている脚本家のアンディ ブレックマンは、アメリカ ペンシルバニア州フィラデルフィア出身の63歳。
代表作となるドラマ「名探偵モンク」は、アメリカのケーブルテレビ局 USAネットワークで、2002年7月から2009年12月までに、シーズン1からシーズン8が放送された大人気長寿番組です。
日本でも、NHK BS2で全シーズンが放送された他、イギリスBBCなど世界40か国で放送された、大ヒットドラマとなっています。
「名探偵モンク」は、主演のトニー シャル―ブが、2003・2005・2006と三度の主演男優賞を受賞した他、二度のメインタイトル音楽賞など合計8部門を受賞。他にも、ゴールデングローブ賞 男優賞などを受賞した、ドラマ史上に残る傑作です。
アンディ ブレックマンが手掛けたことで注目の、本作「ザ グッドコップ」は、残念ながらシーズン1での打ち切りが決定してしまいました。
「ザ グッドコップ」は、「正統派ミステリーでも、明るい刑事ドラマ」という非常に意欲的な作品だっただけに、アンディが手掛ける、今後の作品にも注目が集まります。
ドラマ「ザ グッドコップ」の評価は?
ロッテントマトによると、ドラマ「ザ グッドコップ」に対する批評家による評価は、好印象と答えた人が52%と残念な数字。
これに対し、ドラマを観た視聴者からは、好ましいと答えた人が85%と大きなギャップがあります。
批評家の評価が振るわなかった理由として、「トニー ダンザとジョシュ グローバンによる、凸凹親子の掛け合いは、息がぴったりで非常に良かったが。シリアスなのに、明るい刑事ドラマというコンセプトが、今一つ表現しきれていない」とのこと。
まとめ
あの「名探偵モンク」を手掛けた脚本家、アンディ ブレックマンが世に送り出した、NET FLIX制作のドラマ「ザ グッドコップ」。シリアスな正統派ミステリーなのに、なぜかほのぼのした気分にさせられてしまう、明るい刑事ドラマとして注目です。
ミステリーとしての面白さは文句なしで、登場人物たちのマヌケなところに、思わずほっこりさせられる、肩ひじ張らずに楽しめる作品となっています。
脚本もとても面白く、出演するキャストも魅力的で、次のエピソードがぜひ見てみたくなるドラマだっただけに、シーズン1での打ち切りは残念でしょう。
話題のドラマ「ザ グッドコップ」を、ぜひNET FLIXにてお楽しみください。
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