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カンヌ映画祭で審査員賞を受賞し、高く評価された映画「ロブスター」でメガホンを取った、ギリシャ出身の映画監督 ヨルゴス ランティモスによる、待望の新作が話題となっています。
映画「ザ・フェイバリット」は18世紀の始め、フランスとの戦時下にあったイングランドを舞台に、王室内で行われていた権力争いの様子を、ランティモス監督が独自の視点で描いた注目の作品です。出演は、映画「ラ・ラ・ランド」でアカデミー主演女優賞に輝いたエマ ストーンや、「ロブスター」でヒロインを演じたレイチェル ワイズがキャスティングされ、話題性が豊富な映画「ザ・フェイバリット」について紹介します。
Contents
稀代の感性で観る者を惹きつける監督 ランティモス
イギリスの大手新聞 ザ・ガーディアンで、「同世代のギリシャ人監督の中でもっとも才能がある」と言われた映画監督 ヨルゴス ランティモスは、社会的に健全という忌まわしき「価値観」が人々の精神を著しく歪めている事実に、スクリーンをとおして警鐘を鳴らしています。
現代人の心のひずみを浮き彫りに
人の心はもっと自由であっていいはずなのに、現代人の多くは、社会からお仕着せられた「幸福の論理」に、なぜか当然のごとく自らをしばりつけ、いつしか精神の健全性を見失ってしまいます。例えば、「恋愛+結婚+家族=幸せ」もしくは「彼氏(彼女)+親しい友人+たくさんの友達=幸せ」、または「独身+子供なし+家族なし=不幸」「彼氏(彼女)なし+親友なし+孤独=絶望」といった、単なる形式的な価値観でしか人生を考えられない人が多いです。
人にとって健全な心とは何かをひも解く
たとえ恋人や親友がいて、たくさん仲間がいるとしても、結婚をして夫や妻がいて子供や家庭を持っていても、それだけでは人は幸福になれません。そこに本当の愛情や思いやりといった、心に自然と湧いてくる感情がなければ、ただ形だけの夫婦や恋人の関係にそれほど意味は無く、むしろ独り身でいるよりも余計に孤独と感じてしまうでしょう。
ランティモス監督の「籠の中の子供」「ALPS」そして「ロブスター」といった作品は、社会性の名のもとに人々をしばりつける「常識」や「秩序」に対する危機感を訴え、人が生きるために必要な健全な心の動きとは何かをひも解いています。
王室内に渦巻く欲望をさらけ出す 映画「ザ・フェイバリット」
待望の新作「ザ・フェイバリット」は、18世紀の始め、イングランドを統治する 王女アンを中心に、さまざまな人々の欲望が渦巻く英国王室を描いたドラマ映画です。
長きにわたるフランスとの戦時下という緊迫した情勢の中、王女は虚弱のあまり政治には全く関心を示さず、国の統治は友人のサラ夫人に全権をゆだね、自身はパイナップルを食べてアヒルの競争を見ることばかりに夢中になっています。
女たちの権力をめぐる争いがシニカルに描かれる
政治に多忙なサラ夫人にはなかなか会えず、退屈なアン王女がひとりさみしい想いをしていると、そこへアビゲイルという新しい使用人が雇われてきます。人当たりがよくおだて上手なアビゲイルのことをアン王女はいたく気にいり、そばに置くことにしますが、実はこのアビゲイルは、密かにアン王女に取り入って、サラ夫人を蹴落とし国家権力を我が物にしようとたくらむ、とんでもない悪女なのでした。
サラ夫人とアビゲイル、女同士の戦いがシニカル(皮肉めいた)なタッチで描かれていきます。
まとめ
ヨルゴス ランティモス監督が贈る待望の最新作、映画「ザ・フェイバリット」を紹介しました。題名の「Favourite(フェイバリット)」とは「お気に入り」という意味で、アン王女のアビゲイルに対する素直な感情を表しています。
権力争いに火花を散らす、サラ夫人とアビゲイル。そのようなことはまるで気に掛けず、パイナップルをほおばり享楽に興じるアン王女が、「あんたたち、それ、本当に大事なこと?」と何気に訴えているようで、それが監督からのメッセージのように思えてなりません。
注目の映画「ザ・フェイバリット」は、2018年11月23日に全米で公開予定です。日本にはいつ上陸するのか、大いに気になるところです。
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