【海外最新情報】世界史をとどろかせた激動の時代に 国家に身を捧げた女王の生きざまを描く ドラマ「ザ クラウン」

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本日の記事は、「海外最新情報」に関する記事となります。

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遠い過去から現在まで、いつの時代も、世界中の人々から注目を集め続ける英国王室。
凄惨な世界大戦から大英帝国の崩壊、国家を揺るがす経済危機など激動の世の中に毅然と立ち向かい、今もなお在位し続ける女王エリザベス2世には、誰もが畏敬の念を抱かずにはいられません。

2016年11月より配信が開始されたドラマ「ザ クラウン」は、英国王室をめぐるさまざまな問題をその手に受け止め、国家に人生を捧げた女王陛下の姿を、ありのままに描いた作品として注目を集めています。

シーズン2までに何と100憶円もの資金を投じて制作され、観る者を圧倒する豪華絢爛な舞台装飾と、主役のエリザベス2世を演じた女優クレア フォイが、見事にゴールデングローブ賞 ドラマ部門 最優秀女優賞を獲得。

今、絶対に観るべきだと話題のドラマ、「ザ クラウン」の見どころを紹介します。

「ザ クラウン」をより楽しむために

世界中の人々から敬愛される、英国女王エリザベス2世の過酷な生きざまを描き、批評家からも高く評価されている、ドラマ「ザ クラウン」。

有料チャンネルや動画配信サービスが普及した、現代ならではの非常に贅沢なこの作品は、何気なく観ていても楽しめますが。
やはり、多少の予備知識があれば、より物語の展開がわかりやすいでしょう。

話題のドラマ「ザ クラウン」をもっと楽しむために、作品にまつわる背景や、登場人物たちの詳細について説明します。

幼少期から王女時代のエリザベス2世について

エリザベス2世は、1926年4月21日に、後の国王ジョージ6世 ヨーク公アルバートと、その妃エリザベスとの間に誕生します。
エリザベス2世の父 アルバートは、国王ジョージ5世と妃メアリーの次男です。
祖父のジョージ5世は、リリペットの愛称で呼ばれていた、孫娘エリザベスのことを溺愛していたそう。
財務大臣だったウインストン チャーチルが、当時2歳のエリザベスに接した際、「子供ながら驚くほど威厳と沈思のある態度だった」と述べています。

◇祖母の方針で宮廷内で教育を施される
エリザベスが4歳の時に、妹のマーガレットが誕生。
祖母メアリーの「上流階級の娘に教育は不要」という方針から、姉妹は学校へは行かず、宮廷内で家庭教師によって教育を施される。

◇女性王族として初めて 実際に軍隊へと従軍する
1939年9月3日、エリザベスが13歳の時に、第二次世界大戦が勃発。
エリザベスは14歳の時に、BBCのラジオ放送で初めての演説を行い、これ以降、少しずつ公務に携わるようになります。

1942年に、エリザベスは、近衛歩兵連隊の名誉連隊長になります。
これは単に肩書だけではなく、他の学生と同様に軍事訓練を受け、女性王族として初めて、実際に軍隊へと従軍します。
エリザベスは、18歳で英国女子国防軍に入隊し、軍用車両の整備の他、大型自動車免許を取得して軍用トラックの運転も行ったとか。

◇将来の夫フィリップと出会い 結婚
1939年に、ダートマス海軍兵学校で出会った、ギリシャおよびデンマーク王子フィリッポス(フィリップ)に一目ぼれしたエリザベスは、将来の夫となるフィリップと文通を始めます。

その後、1947年11月20日にめでたく結婚。
その際に、フィリップはイギリスへと帰化し、ギリシャ正教会からイギリス国教会へと改宗。
さらに、もはや形だけとなっていた、ギリシャおよびデンマーク王子の地位を放棄することに。

エリザベスは、1948年11月14日に、第一子チャールズ王子を出産。1950年には、第二子アン王女が誕生します。

なぜ 若くして国家の君主となったのか?

エリザベスが、なぜ25歳という若さで、女王として即位することになったのかについて、説明します。

◇王位より愛を選んだ 伯父のエドワード
エリザベスの父、アルバートの兄で、ジョージ5世と妃メアリーとの長男デイヴィッドは、1894年6月23日に誕生。
デイヴィッドは、1910年に、祖父である国王エドワード7世が死去したことで、エドワード王太子となります。

エドワードは、1931年ごろから、人妻で離婚歴のあるアメリカ人女性、ウォリス シンプソンと交際を始めます。
しかし、イングランド国教会で離婚は禁じられており、ウォリスを離婚させて妻として迎えようとしたエドワードは、周囲から強い反発を受けることに。

・王位を掛けた恋として話題に
1936年1月に、エドワードの父、ジョージ5世が死去。
当時41歳のエドワードは、独身のまま国王に即位し、エドワード8世となります。
ですが、ウォリスへの愛を断ち切れなかったエドワードは、国民の前で、愛する人と結婚したいと演説を行う計画を立てます。
それを知った、当時の首相ボールドウィンは激怒。
このままでは、ウォリスとの関係を国民に公表し、退位してもらうしかないとの文書をエドワードに送ります。

これを見たエドワードは、何と王位を捨てることを決意。
これにより、戴冠式もせず、1936年12月11日、即位後わずか325日で退位することに。

エドワード8世の起こしたこの大胆な行為は、「王位を掛けた恋」と呼ばれ、世界中で語り告がれることとなります。

◇体が弱かった弟のアルバート
兄エドワードの信じがたい暴挙により、王位を押し付けられることとなった弟のアルバートは、父の名を継いでジョージ6世として即位し、兄によって失われた王室の信頼回復に努めます。

幼少期から病弱で慢性胃炎やX脚を患い、また生涯にわたり吃音症に悩まされ続けていたアルバートは、君主として何の教育も受けずにいきなり王位に就かされ、あまりにもひどいと嘆いたとか。

・戦争による心労が 体調を悪化させる
しかし、第二次世界大戦の勃発により、君主として戦時下の国を統治するという、重責を負うこととなったジョージ6世。
ドイツ軍によるロンドン大空襲では、爆弾がバッキンガム宮殿の中庭に着弾するなど、心労にたたられたジョージ6世は、病弱な体調をさらに悪化させてしまいます。

ヘビースモーカーだったこともあり、肺がんや動脈硬化症など、複数の慢性疾患を併発していたジョージ6世は、1952年2月6日に心筋梗塞で死去。
これにより、王位継承者である、長女のエリザベス2世が、25歳という若さで女王に即位することとなります。

ナチスドイツから世界を救った ウインストン チャーチル

第二次世界大戦の勃発後、1940年に、国王ジョージ6世の命を受け首相となったウインストン チャーチルは、その後の活躍により「ナチスドイツから世界を救った男」と呼ばれています。

◇ナチスドイツから イギリスを守る
圧倒的な勢力を誇るヒトラーのナチスに、ヨーロッパのほぼ全土が占領されていく中、1940年8月にドイツは、イギリス本土への爆撃を開始。これは、イギリス本土に上陸する前に、制空権を握るための爆撃です。

ドイツによる爆撃を予測していたチャーチルは、イギリス空軍の戦闘機部隊によって対抗する、バトル オブ ブリテンが開始されます。戦闘は、次第に消耗戦となりますが、結局イギリス軍は、最後までドイツに制空権を渡すことはありませんでした。

チャーチル率いるイギリス軍が、バトル オブ ブリテンでドイツの侵攻を阻止したことで、ナチスドイツの脅威に対する最後の希望だった、アメリカが参戦。その結果、連合国軍が勝利を収めます。

◇第二次チャーチル政権が発足 その政治手腕は?
戦争には勝ったものの、その代わりに、国際経済の主導権をアメリカに渡すこととなり、イギリスの国力は大きく低下。
国民の生活は困窮し、街には失業者があふれ、信頼を失ったチャーチルは、選挙に落選します。

それでも、権力の座をあきらめきれないチャーチルは、終戦から6年後の1950年に首相へと返り咲き、第二次チャーチル政権が発足します。
しかしチャーチルは、この時すでに77歳になっており、心臓病など体調悪化に悩まされ、その政治手腕には大きな疑問符がつきました。

そして国王ジョージ6世の死後、1952年2月に若くして即位した女王エリザベスを前にしては、もはや80歳近くにまでなったチャーチルは、あまりにも衰えて見えるのでした。

「ザ クラウン」のストーリーと見どころ

英国女王エリザベス2世の生きざまを描いた、ドラマ「ザ クラウン」は、国王の長女で王位継承者エリザベス(クレア フォイ)と、婚約者フィリップ(マット スミス)との華々しい結婚式で幕を開けます。

同じころ、1951年の選挙でチャーチルが首相に返り咲き、第二次チャーチル内閣が発足。

妻エリザベスは、翌年と次の年に、続けて二人の子を出産。夫のフィリップとともに、幸せな家庭を築こうとしていました。

その矢先に、以前から体調がすぐれなかった、父国王ジョージ6世(ジャレッド ハリス)が死去。
突然に、国家君主としての責務が、エリザベスの頭上へと圧し掛かることに。

女王となり 英国の君主として人生が一変する

私の全生涯を、偉大な、威厳ある国家に捧げる決意であることを、ここに宣言します。

初の外遊で南アフリカを訪れ、ちょうど21歳の誕生日の時に、公の前で語ったこの言葉を胸に、女王へと即位したエリザベス。
ですが、それはエリザベスが想像した以上に、とても過酷なものでした。

二度の世界大戦と経済の疲弊により、植民地の多くを失い、国力が弱体化したイギリスの治世。
権力にしがみつこうと躍起になる、老練な政治家チャーチルとの確執。
妹マーガレット(ヴァネッサ カービー)の許されざる恋へと思いやりと、そのスキャンダルが漏洩し、王室を守らねばならない責任とに葛藤する。

そして、国務を最優先に考えるあまり、愛する夫フィリップとの関係が、次第にギクシャクし始め…。

目が離せない展開と 俳優陣の卓越した演技に魅了される

このように、次々と降りかかる難題に、頭を抱えるしかない、女王エリザベス。
あまりに常識はずれで身勝手な振舞いのせいで、自分が王位を継がねばならなくなったのだと、伯父であるウインザー公爵(前エドワード8世:アレックス ジェニングス)に対し、エリザベスは激しい憤りを覚えます。

宿命の女王エリザベスを、まるで生き写しかと思えるほど、見事に演じる女優クレア フォイ。
家庭よりも国務を優先する妻に、よくないと思いつつも愚痴を言ってしまう、夫フィリップのやるせなさを、俳優マット スミスが好演。
そして、あのチャーチルがよみがえったかのような、名優ジョン リスゴーが素晴らしい熱演を披露。

「ザ クラウン」は 目に映るすべてが見どころ

息が詰まりそうなほど、目が離せないストーリー展開と、俳優たちの素晴らしい演技。
本物の城を使用した舞台装飾や、豪華絢爛できらびやかな衣装。
そして、実は夫フィリップのアイディアによる、史上初のテレビ中継が行われた、華々しき女王戴冠式のシーンなど。
目に映る物すべてが、ドラマの持つ大きな見どころとなります。

「ザ クラウン」に登場するキャストを紹介

話題のドラマ、「ザ クラウン」に出演する、キャストを紹介します。

女王エリザベスを クレアフォイ

女王エリザベスを演じるのは、イングランド マンチェスター出身の女優、クレア フォイです。

2008年に、イギリスのテレビドラマ、「ビーイング ヒューマン」でデビューしたクレアは、現在34歳。
2015年のドラマ「ウルフホール」で、女王アン ブーリンを演じ、英国アカデミー賞 テレビ部門女優賞にノミネート。
2016年放送の「ザ クラウン」で、女王エリザベス2世の若年期を演じ、ゴールデングローブ賞 最優秀女優賞を獲得。
2018年には、プライムタイムエミー賞、主演女優賞に見事に輝いています。

最近では、2019年2月に日本公開予定の、宇宙飛行士ニール アームストロングを描いた映画「ファースト マン」で、人気俳優ライアン ゴズリングと共演しています。

夫フィリップを マット スミス

国籍も地位も捨てて、婚約者エリザベスと結婚した夫のフィリップを、イングランド ノーザンプトン出身のマット スミスが演じます。

現在36歳のマットは、イギリスの人気テレビシリーズ「ドクター フー」で、11代目ドクター役を務め、人気に。
映画では、2015年に公開された「ターミネーター/新起動ジェネシス」のスカイネット(T-5000)=アレックス役や、2016年の「高慢と偏見とゾンビ」の、コリンズ牧師役で出演しています。

妹マーガレット王女役は ヴァネッサ カービー

女王エリザベスの妹、マーガレット役は、イングランドロンドン ウインブルドン出身の女優、ヴァネッサ カービーが務めます。

現在30歳のヴァネッサは、妻子ある男性ピーター タウンゼントと不倫関係に陥り、王室スキャンダルとして世間を騒がせてしまう、マーガレット王女役で一躍脚光を浴びます。
人気上昇中のヴァネッサは、2018年にトム クルーズ主演の人気アクションシリーズ、映画「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」に出演しています。

ウインストン チャーチル役は ジョン リスゴー

年老いてもなお、権力と栄光を捨てきれない政治家チャーチルを、アメリカ ニューヨーク州ロチェスター出身の俳優、ジョン リスゴーが演じます。

1973年のミュージカル「THE Changing Room」でブロードウェイデビューし、トニー賞 助演男優賞を受賞した実力派俳優のジョンは、現在73歳。
映画では、天才振付師ボブ フォッシーの生涯を描いた、「オール ザット ジャス」。ロビン ウイリアムス主演の「ガープの世界」や「愛と追憶の日々」といった、ヒット作に出演する、ハリウッドのベテラン俳優です。

ドラマ「ザ クラウン」では、老いとともに次第に自信を失っていく自分に、強い苛立ちを覚える政治家チャーチルを、持ち前の迫力たっぷりに熱演しています。

脚本は ピーター モーガン

「ザ クラウン」で脚本を手掛けるのは、イギリス ロンドン出身で、現在55歳のプロデューサー、ピーター モーガンです。

ウガンダ共和国の人食い大統領アミンを描いた、2006年の映画「ラストキング オブ スコットランド」、ダイアナ妃の痛ましい事故をテーマにした映画「クイーン」で注目を集め、ゴールデングローブ賞や英国アカデミー賞を受賞したピーター。

2008年の「フロスト/ニクソン」では、初の劇作を手掛け。
70年代のF1を戦った、ジェームズ ハントとニキ ラウダを描いた、映画「ラッシュ/プライドと友情」では脚本と制作を担当し、大ヒットを記録しています。

「ザ クラウン」の評価は?

ロッテントマトによると、「ザ クラウン」に対する批評家による評価は、好印象と答えた人は90%という素晴らしい数値。
ドラマを観た視聴者は、94%もの人が好ましいと答えています。

批評家による好印象の理由として、「エリザベス2世を演じるクレア フォイの真に迫る表現力と、見事な演出で描かれた女王戴冠式のシーンは、歴史に残る名場面となるだろう」と語っています。

まとめ

今年で在位66年を迎えるという新記録を更新し続け、今なお精力的に公務を続けている、女王エリザベス2世を描いた、ドラマ「ザ クラウン」。

1シーズン10話で構成され、シーズン6までの制作が予定されているこの作品は、現在シーズン1・2がすでに配信され、現時点での制作費は総額100憶円にも上ります。

思わず引き込まれずにはいられない、ストーリー展開や、俳優たちの見事な演技。
豪華絢爛な舞台装飾や、美しすぎる衣装といった、画面に映るすべてが見どころのこの作品は、NET FLIXにて絶賛配信中です。

鉄の女サッチャーを遥かに超えた、巨岩のごとき強靭さを誇る女王エリザベスの、華麗なる生きざまを、ぜひお楽しみください。

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